パソコンの中で書類を捜していたら、5年前のメモ書きが出てきた。
日付は2001年9月11日と打ってある。
この日って、同時多発テロの日にあたりますよね。
発生は日本時間では夜と聞いていますので、発生前に見た夢と言う事になります。
自分でも不思議ですが、いままで、このメモの存在を忘れていました。
メモの内容は、不思議な夢を見たので書き留めたようです。
しかし、テロとは全く関係の無い内容です。

読み返すと、イメージが一部よみがえりました。
パソコンの中で忘れられていつか消されてしまわないように、このブログの中に残しておこう。

・以下原文そのままペースト

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2001/9/11
This morning dream
始じまりは、海に没した静かな世界を、水の中から見ていた。
空は曇りの日のやわらかな夕方のような、オレンジ色をしている。
穏やかな波間に漂いながら、遠くに見える陸地を見ている。
そのうち、静かに潜り始めるのだが、本当の海のように周りが暗くなっては行かない。
空と同じような色が周りを取り巻いている。
不思議と息が苦しくない事に気づく。
その時には、周りは海ではなかった。
どこかの竹林の中にたたずんでいる。周りの明るさは先ほどの空の色と同じだ。
なぜか、僕は漂流していたらしい。漂流していたにも関わらず、たどり着いているのは山の中。
海の中を漂流していたので、山の中にたどり着いたらしい。??良く判らない。

竹林の中を、細い小道がぼくの後ろに続いている。結構な山奥らしい。
目の前には品の良い、小ぶりの門がある。
門と言っても、細い木で囲んで入り口ですよと示しているだけだ。
その、門と言うか木戸をくぐって、更に竹林の中の小道を進むと、露天風呂がある。
竹林の中に、ぽっかりと口をあけた露天風呂。
普通は岩や、石で囲んでるが、ここには、石は無い。
地面をそっと掘って作ってある。だから、落ち葉を掻き分けるようにして穴があいている。
その中には、透明なお湯がゆるりと張られていて、底には石庭などに敷き詰めてある、真っ白な石で埋められている。
お湯は中心からふつふつと沸いているようで、その波紋が石に砂丘のような表情を作っている。
小道の突き当たりに、2畳ほどの板の間が作られていて、簡単な脱衣所と言う感じである。
他には何も無い。
見回すと、どこまでも青く続く竹林が僕を囲んでいる。
見上げると、先ほどのオレンジ色した空が、竹林の隙間からのぞいている。
鳥の声や、笹ずれの音もない、静かな世界だ。
いつのまにか、浴衣姿になっていた僕は、ゆっくりと着物を脱いで、
そろりと、湯の底の石が描いた模様を崩さないように入った。
ほんのりとした暖かさが、ゆっくりと体の先から芯に向かって伝わってくる。
長々と寝そべり、竹の隙間から見えている、不思議な色をした空を見上げた。
先ほどから、暮れる事も無く、時間が止まっているようだ。
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ここで終わっています。
最初の海のシーンは忘れていますが、竹林の中を歩いていく所から覚えています。なんとも不思議な風景でした。