2/1 天気/晴れ 気温/この数日の冷え込みから比べると少し緩んだ
立花家の至宝展
【特別展】柳川 立花家の至宝
福岡県立美術館

今朝、ゆっくりと朝刊を読んだ。
県総合欄にこの展示会の事が、県立美術館学芸員の方の紹介で載っていた。

立花宗茂は、新宮町の立花山に立花城を築き、島津野の大軍に対向して秀吉認められ筑後柳川の大名を任されて仕えます。関が原の合戦では大津城攻めに加わったために参加できずに、敗戦の知らせを聞いて柳川に戻ります。その後加藤清正の要請で城を開け渡し浪人となります。しかし彼の器量を惜しんだ徳川家は彼を取り立てて二十年後に元の柳川藩主として復活させます。江戸時代においてこれは非常に稀な扱いだったとされています。立花宗茂は武芸はもとより茶道や連歌に通じた一流の文化人であったという評です。(新聞の紹介文より)

立花城はその後明治維新後に炎上し焼け落ちてしまい、貴重な道具類が散逸しましたが、残された物でも数千点あり貴重な資料となっています。

おお、これは見ておかなければと思い、十月をつれて行って来ました。
お目当ては、刀剣と甲冑です。
世界の刀剣の中でもひときわ異彩を放つ「日本刀」
宝飾刀は世界に数知れずありますが、刀身そのものを研鑽して追及し尽くした刀は日本刀以外にありません。刀身のみでもその美しさは見る者を惹き付けてやまないのに、柄・鞘・鍔・小柄といった細工物が合わさって一振りの大刀になる訳ですから、美術品と工芸品が高度に合わさったアートです。

会場のガラスケースの中で柄から抜かれて、刀身が展示されています。
もちろん、鞘も展示されていますが、展示の中心はやはり「刀身」です。
200年近く経過しているにも関わらず、その輝きはまったく衰えておらず、触れれば切れる感触が伝わってきます。
甲冑も素晴らしい。工芸品の極みという感じですが、これを着て合戦していたのか?と思うと不思議でしょうがない。戦の中にも「美」を忘れずという精神の表れでしょうか?

展示の後半は、婚礼道具、着物類、調度品がありました。
その中でもひときわ僕の目を引いたのは、「杯」です。
直径15cmぐらいの杯の中に金を用いて絵が描かれているのですが、その精密な事。
二次元的な絵ではなく、盛り上がった半立体なのです。波紋を描く細い線一本一本が立体的なのです。どうやったらこんな事が出来るの????
現在の技術を以ってしても相当に高度な技だと思われます。
江戸時代後期の作とありましたが、恐るべし江戸の職人。

写真を撮りたかったが、、、

柳川の御花資料館に展示されているものなので、春先に出かけてみようと思う。