12/13 天気:雨 気温:この雨のせいか、12月とは思えないほどぬるい

東京モーターショーの持ち回りで福岡での開催。
チケットがあったので息子を連れて見に行ってきた。
この不景気と、最近の若者の車離れが言われているので、閑散としたイメージを持って行った。
予想とは裏腹に長蛇の列。
人人の波。
意外と活況を示しているじゃない。
一方、展示の方がお寒いばかり。
はぁ?これでモーターショーと言うの?
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国産勢ではHONDAが一人気を吐いていた。
単なるエコカーの展示と言うよりは、やはりデザインアプローチを示しており、
唯一提案性を感じた。
それとHONDAの見ている未来感が一番現実味があったし、
コンセプトカーの市販化を期待させる物であった。
この勢いでHONDAの復活となればよいのだが。
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このEV-Nは見るからに、N-360の復刻版。
今の40〜50代には、子供の頃に乗った記憶があるだろう。
僕もこの車は鮮明に覚えている。
当時の我が家はスバル360だった。お袋の従兄弟のおじさんが乗っていて、
子供心に、スバルの丸っこいデザインよりもN-360の角ばったデザインが格好良いと思ったものだ。
その後家の車はライフとなったのだが、、、
やはり丸っこいデザインだった。

NISAANはエコカーというより、EV主流。
タウンコミューターとして、例の車体をバンクさせて曲がるタンデム乗車の四輪車が展示されていた。
が、つまらん。
まずデザインで失敗している。
わくわくしない。売り出されても買う気にならない。
本気で提案しているのだろうか?
基礎研究の素材を見せられている感じだ。
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TOYOTAは無難な構成。
エコもEVも走りも展示している。
86の現代版の展示もあったが、やはり未来を感じない。
現在のワンメイクレース用車両と言う感じで距離感を感じる。
後はネットワークをEVに持ち込むアプローチだが、
はっきり言っておせっかいすぎるアプローチだった。
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外国勢は実販売車ばかりで、ここはディーラーか?というお寒い内容。
ワーゲンに至っては目当てのシロッコも無いという有様。
なんじゃい、そりゃ。
人の波に疲れたのでさっさと出てきた。

国内メーカーはどっち向いてもエコ、エコ。
環境とか、燃費とか、効率とか、安全性とか。
今後の自然環境を考えると確かに重要なファクターである事はわかります。
でも、その前に、自分の意思で自由に移動する楽しみを見失っていませんか?
なんかね、エコ=優しいの図式で、デザインが丸い。
とがったラインが一つも無い。
純粋に「かっこいい!」と思える物を作らなければならないのでは?
夢がどこかに行ってしまって、将来の重荷を背負わされている感じがしてしまいました。これじゃ、若者は車を買わないでしょう。
週末にしか乗らない車であればこそ、デザインを追い求めて良い筈。
毎日使う車であれば、環境性と効率性を持たせるべき。

格好良い車を作ってください。
国内のメーカーさん。なんかね、夢がなさすぎ。
難しい問題を出された優等生が、面白くも無い模範解答を並べた感じがしていた。
唯一HONDAにのみ才能を感じた展示会でした。

おまけ
インドのTATA 軽自動車枠で19万円 4人乗り可能。
日本では売れないけど、途上国では有力な移動手段だ。
日本も50年代に訪れたモータリゼーションを軽自動車が牽引した。
そして、排気ガスによるスモッグを発生させた。
インドはここを学び、環境対応をする事。