6/10 天気/晴 気温/少し蒸すかな?

WAKMANN AIR CRAFT WATCH
AN 5743-L2
SERIAL No, 020
製造年代:ラベルの記載内容から1970年代と思われます。
※全く同型で1940年代 WW2当時の物が存在しますが、それは見るからに古い。
裏のシリアル表記に、[U.S]という表示がありませんが、
MFR'S PART NO.W-33-7510-L-4 という表記はモデルNo.のようです。
ケースには、WAKMANN WATCH Co, SWISS とあります。
AN 5742-L2 と言う表記は1940年代の物と共通ですが、おそらくダイヤル(文字盤)の仕様ではないかと。

文字盤表記
8DAYSの表記は、ゼンマイを完全に巻き上げると8日間駆動するという意味です。
そのすぐ下に 黒の艶あり塗装で[AN 5743-L2]と記されています。
写真では分かりませんが、黒の艶ありで、指針の下に [WAKMANN] とあります。

米空軍機のコックピットに搭載されていたと思われる時計です。

入手したのは、1994年の冬。
韓国在米軍基地:龍山基地のすぐ脇にある梨泰院(イテウォン)の骨董屋でした。
日本円に直して当時約¥15,000だったと思います。

その後、「不動状態」になって、ず〜〜〜〜〜と引き出しの中に仕舞い込んでいたのですが、
奥様が引き出しの奥から見つけて引っ張り出してきました。
WAKMANN01WAKMANN03
WAKMANN02WAKMANN04
左下にある無骨なツマミは、時計回しでゼンマイの巻き上げ。
ワンノッチ引き上げると、時刻合わせが出来ます。
革のグローブをしていても、良好な操作性です。

WAKMANN と言うブランドは、実はかのブライトリングのアメリカ販社として設立されたものです。
現在はすでに存在しません。
WAKMANNブランドの腕時計も沢山作られましたが、一部はオリジナルのムーブメントを使っていたようです。
この航空機用の時計のムーブメントは「ブライトリング供給」の物が使われている。(らしい、、、)
過酷な使用状況に耐えうる堅牢な設計となっています。
(修理を担当した技術者の談:テンプがしっかりしているので、まだまだ使えるとの事)
17石ムーブメントだそうです。
記述:CAL .WAKMANN/BREITLING 17J

不動となってからはず〜っと仕舞い放しだったのですが、
こうやってリビングに置いてある状態を見ると、「修理してみるか?」という気持ちに。
市内で修理出来そうなお店を探して持ち込んでみました。
まずは、見積りをお願いします。と預けて帰ったのですが、
1週間ちょっとした後に、不動の原因は、ゼンマイ切れ(折れる)だったと連絡がありました。
それで、
「修理に使うゼンマイが国内産では規格が違っていた(国内産は幅が狭い)との事で、
アメリカから部品を輸入しての修理となります。」との事。
費用はゼンマイの取替なのでOH料金となり、
部品代は別として、約4〜5万円からだそうです。
うへぇ〜やっぱ高いわ。
この間 Sinn156b の修理に5万円をつぎ込んだばかりなので、
これはちょっと今すぐは無理。
もしもし、、、はいはい?
えっ、アメリカに部品を発注した?
んで、ゼンマイがすでに届いているって!
んで、部品が来た以上修理したい。 嘘〜〜ん(-_-;)
悪いが5万円以上なんて払えないよ。
(ここからゴニョゴニョ、、、、)
んじゃ、○万円でどうですか?
いやいや、最低でもこの位。
と言う事で、??万円で決着しました。
(ハハハハ、泣 デッドストック品が買えるぜー!ったくもぅ!)

という経緯を経てせっかく修理したのだから、
家の置き時計として使おうと思います。
現在の精度は +30秒/日 です。
もうちょっと調整すると精度が上がるでしょう。

文字盤と指針の蛍光塗料が、すでにその輝きを失って黄ばんでいるので、
リダンする必要があります。
(他の種類をみると、単純に白塗装の物もあります。)
外注すると高いので、自分で蛍光塗料塗布を実施してみようかな?

40年以上前(もっと前かも)の時計ですが、十分に使用可能です。
なんとも面構えが好みなんです。

こういう時計を、JEEPの計器パネルに取り付けると似合うと思うんだけどな〜
どうでしょう?bgb44430さん、、、(^o^)ノ