3/31 天気/曇天 気温/寒い 花冷えかな?桜も今週で終わりだ

久しぶりにDVDを借りた。
The Thing 2011:遊星からの物体X ファーストコンタクト
the-thing-2011

マニアならすぐにお分かりになりますね。
1982年SFホラーの金字塔:The Thing(監督:ジョン・カーペンター)の前日譚です。
この82年版の衝撃はエイリアンを軽く凌駕しています。
エイリアンクリーチャーの新境地を築きました。
南極のアメリカ基地にノルウェー隊のヘリが一匹の犬を銃撃しながら追跡してくる、
冒頭のシーンにちゃんとつながります。(ファンにとっては嬉しいエンディング)
あまりにも衝撃的な映画だけに、この続編を撮ろうという動きはありませんでしたが、
ついに、どうしてノルウェー隊は全滅したのか?にスポットを当てた前日譚でリメイクされた訳です。

82年版を見ている人には、すべて予測できる話の内容なので、
どこまで筋を壊さずに新解釈で描けるか?という点が見どころです。
しかし、残念ながら82年版のプロットをなぞり、新しい時代のVFX技術が投入されたに留まった。
おぞましい姿のエイリアンも結構頑張って作られていました。
がやはり、82年版を最初に見た時の衝撃には程遠い。
真面目に、82年版は子供に絶対見せてはいけません!
R18どころか、R20指定でもおかしくない。間違いなくトラウマになります。

大人になったら、ちゃんと82年版を見てから2011年版を見ましょう。

<ネタバレと感想>
南極のノルウェー隊が10万年前の氷層からUFOを見つける。
さらにその近くから氷漬けの得体のしれない生物=エイリアンを発見。
氷を切りだして基地の倉庫に運び込む。(よしよしその通り)
ごりごりとドリルで氷に穴を開けて生体物質を取り出す。
(お、始まりましたねワクワク)
娯楽室でこの発見を喜ぶクルー、酒が切れたぞ〜と外に取りに行く、
騒ぎの中一人が倉庫に様子を見に行く。(キタキタ、)
氷が爆発してエイリアンが飛び出し、天井を破って逃走!
(おお〜展開が早い!)
その後は82年版とほぼ一緒ですね。
新しいアイデアは、エイリアンを見つける為に、血液検査を行おうとするのですが、
妨害にあって出来なくなった。そこで新しい見分け方が登場。
(万全ではないが、この際しかたないね、)
気持ち悪いエイリアンの造型は、前作をかなり研究してあり、
違和感ありませんでした。なるべくCGに頼らず、マペットやロボットで表現したそうです。
思い入れが入ってますね。その分画面に厚みがありました。
しかし、最後の最後でエイリアンをCGで描いちゃった。
あ〜やっちゃたよ。背景から浮きまくり。もったいなかったね。

結論:82年版へのオマージュをしっかり感じる丁寧な作りで、★★★☆☆かな。

いつも違和感を感じる事
このぐちょぐちょぐねぐねのエイリアンが乗っていたとされるUFOのデザイン。
どうしても、このエイリアンが作ったとは思えない。
あまりにもテイストが違いすぎる。
これは、多くのエイリアン映画に言えるのだが、エイリアンデザインと、
UFO等のマシンデザインが別作業で行われているからだろう。
この生物が乗り物を設計したらこうなるのか???といつも思ってしまいます。
その点の繋がりをきちんとしている作品を見た事がないな。
最近の映画では、
・プロメテウス:もっと近代的なデザインではないか?ギーガーのデザインに引っ張られ過ぎ。
 服を着たエイリアン(襲われる方ね)だった。(評点高い)
・SUPER8:これもエイリアンとUFOのマッチングが悪い。その身体でどうやってこれを作った??
・第9地区:エビの様なエイリアンだが、UFOは人間が設計した様なデザイン。このエイリアンも服を着ていた。

ワースト1:宇宙戦争(トム版)三つ指で頭でっかち、服も着ていないエイリアンがこのロボットを設計できるか?
ワースト2:ロサンゼルス決戦 基本的にはタコエイリアンなのに、メカメカしいUFOデザイン。
こんな感じです。