2016年04月23日

0423:MINOX 35 EL

04/23 天気:晴れ 気温:今日は温かい
MINOX 35 EL を入手した。
オリジナルの革ケース付き。

片岡義男の[幸せは白いTシャツ]で登場するコンパクトフィルムカメラ。
北原仁美が父親から譲られたのは、 MINOX 35 GT で、真夏の空を部屋の中から撮影するシーンが印象的。
この小説がきっかけで、旅には小さなカメラと双眼鏡を携行する様になり、カメラはコンパクトカメラを使い続ける事になった。
そのきっかけとなったカメラなので、1台持っていても良いかな?と言う気になった。
今回入手したこのカメラは、小説に出てくる GTではなくて、MINOX 35 初代の ELだ。
●MINOX 35 EL(1974年発売) - ミノックスブランドで最初に発売されたライカ判カメラ 最短撮影距離0.9m 電源はPX27(5.6V)絞り優先AE
○MINOX 35 GL(1979年発売) - 絞り優先AE 増感(x2.0)スイッチ搭載
○MINOX 35 GT(1981年7月発売) - 絞り優先AE レンズは3群4枚カラーミノター(Color-Minotar )35mmF2.8 ・増感スイッチに加えて、・電子セルフタイマー(10”)搭載
カメラ本体はプラスチックで、持った感じはマットな手触りで悪くない。
重さは、内部に金属機械が入っていると感じて軽すぎる事はない。
レンズが収まっているフロントの蓋を手前に倒すと、ちょっと引っ掛かる感じでレンズが出てきた。
後ほど可動部にオイルを塗ると、軽快にパッタンと言う感じで出て来るようになった。

40年前のフィルムコンパクトカメラは、ヤフオクで1,000円程度で出品されているが、その多くには買い手がついていない。
今更フィルムのコンパクトカメラを買おうとする酔狂な人は少ないって事だ。

ビックカメラの店頭でフィルムの価格を調べてみたら、
・FujiFilm カラーネガフィルム ISO400 / 27枚 ¥560
・カラーネガ現像+写真データ変換CD-ROM納品 ¥1,000
画像が得られるまでにコスト掛かり過ぎ!
と、言う事でフィルムを入れての撮影予定は立っていない。
そもそも、このMINOX35 ELは動作未確認のジャンクで入手した。
シャッターに問題がある。
電源にPX27電池を使用するが、現在では発売されていない。
水銀電池だった為、環境配慮から製造中止になり、代替電池は発売されていない。
MINOX35シリーズは、電池が無いとシャッターが下りない為に、動作未確認で出品されたのかな?
PX27は5.6Vであるため、1.5Vのボタン電池4個で6Vで代替とする。(電圧違いは大丈夫らしい)
・PX27 =径12.7mm H20.5mm
・LR44x4個=径11.6mm H5.4mmx4個=21.6mm(1.1mm長い)←電池室にギリ入るらしいが厳しい
・LR43X4個=径11.6mm H4.2mmx4個=16.8mm(3.7mm短い)←スペーサーが必要
ということでLR43用の電池アダプタが売られていますが、なんと2,000円。
カメラ本体よりも高いという不条理。ところが知恵者がいて、
・LR44x3個:16.2mm+LR43x1個:4.2mm=20.4mmという組み合わせで使うと良いよと。
PX27よりわずか0.1mm短いだけ。電池蓋にスプリングが付いているのでばっちり。
4個をテープでまとめるとちょうどよい仕上がりです。
電池問題はこれで解決。

さっそく動作確認。
ファインダーを覗くと、少し曇りが見られるので、分解掃除の予定。
ファインダー内部の右側にシャッター速度が表示されている。
下から、30 125 500 の表示で、露出に応じて指針が速度を示す。
<撮影手順>
0.本体底のISO感度を設定
1.フィルム巻き上げレバーを2回動作させて巻き上げる。
  1回目の巻き上げ動作で電源のスイッチが入る。
  露出計が動き、バッテリーチェックボタンも機能する。
2.露出計の指針を見ながら絞りを決定し、シャッターを押す。
  以上これだけ。

絞りを変えると指針が上下に変化するので、露出計は生きているらしい。
正しい速度を示しているかはちょっと怪しい。


情報によると、露出によって最大3秒までシャッターをコントロールするらしい。

絞りをF16 にすると、明らかにシャッター速度が遅くなってコントロールしている事がわかる。
およそあっているようだが、こればかりは撮影して見ないとわからない。

OLYMPUS XAと比較すると、大きさ重さはほぼ一緒。
XAの方が少し詰まっている感がある。
XAは露出計がしっかり働いていて、シャッター速度を最長1秒まで表示できる。
絞りもF22まであり、シャッターは最大10秒までコントロールする。
XAは1979年、MINOX35 GLと同じ年の発売。
ELより進歩していて当然なのだが。
やはり、XAの完成度が非常に高い。

レンズ周りはこのようになっている。

レンズ先端が距離(ピント)目測で合わせる。距離表示はFeet(フィート)だ。
手前が絞りで、F2.8〜F16まで。
レンズは、カラーミノター 3群4枚 35mm F2.8
絞りは2枚 という安価な構成。

幸せは白いTシャツでMinox35 GTが出てくるのはP88。
この見開きの夏の空の3ページ後だ。

この写真も夏の高知がよく表現されていて大好きだが、
この小説の主人公である北原仁美がイメージされるこの写真が一番好きだ。

モデルは三好礼子さん。

¥1,300だった。
MINOX35はそれほど描写力のあるカメラではない。
トイカメラより優れている程度らしい。
一度くらいはフィルムを入れてみても良いかもしれないが、
これは基本的に陳列カメラだな。
<余談>
これはいいかも!と、気を良くして、オークションを見ると、
MINOX 35 GTのジャンクが¥1,000で出品されていた。
これは落とすしかないでしょう!
終了15分前に¥1,500ぐらいで入札すれば良いだろうと思っていた。
時間になってオークションを見たら¥3,700 入札件数8件になってた。
あれ?人気がないと思っていたのに?
10分前に試しに¥3,800で入札してみたが、予想取りに自動入札が掛かった。
飾るだけのカメラにこれ以上費用を掛けてもしょうがないので、素直に撤退。
結局、¥4,000で落札されていた。
MINOX35 GTはまだ需要があるって事なの?

このフィルムコンパクトカメラ(レンジファインダー)群のレンズ性能で言えば、Rollei35シリーズが素晴らしい。
ネットで紹介されている画像を見るかぎりでは、
テッサーの切れの良い描写も良いが、ゾナーのテロっとした艶のある表現が良い。
次は、Rollei35のS(ゾナー)を探そう。

そうそう、OLYMPUS XAのストロボは発光しないので故障していると思っていた。
本日、新しい電池を入れてストロボを起動させてみた。
キュイーンと言う音を発してチャージを始めパイロットランプが点灯した。
シャッターを切ったら、普通に発光した。
壊れていなかった。前回は電池切れ間際の物を使ったのかなぁ?
この記事へのコメント
このカメラには…ささやかな疑問がある。
バカにされそうな ささやかな疑問。
フタを閉じてレンズが引っ込んだ時にレンズ部分の後端…シャッター部分がフィルムに触れないような工夫がされているのだろうか?
単純にギリギリ触れない隙間を確保してるだけなのか?
裏蓋を開けたままレンズを収納して確認してみたくなるのです。
Posted by kaa at 2016年04月26日 17:04
「トイカメラより優れている程度」なんてとんでもないですよ。素晴らしい描写をします。
Posted by GLユーザー at 2017年05月31日 02:21
GLユーザーさん、確かにすばらしい描写力がありますね。
このELは電池室の接点が腐食しており動作が不安定だったため、
改めてGTを入手しました。
それで撮影をしたら、今のカメラに劣らない表現がありました。
6月にそのレポートをあげております。
一工夫するとそれに応えてくれるカメラですね。
Posted by imd at 2017年05月31日 12:49