08/14 天気/晴れ 気温/暑いが日陰で風を受けると割と涼しい
20年前に親父からもらったカメラがあった。
ASAHI PENTAX SV
ASAHI PENTAX SV_BK
Photo by dg-3010さん
(SVはすでに廃棄しており手元にないため借用。断りを入れていないのでモノクロに変更してます。)
発売されたのは1962年(昭和37年)の7月で、レンズは55mm/F 1.8が標準で付いて価格は34,900円だったらしい。
親父は200mmの望遠レンズも一緒に購入していた。
レンズは*M42マウントのフルマニュアル機。当然機械式シャッターでレンズの自動絞りには対応しているが露出計は内蔵していない。シャッターは1秒〜1/1000秒まで切れる横走り布幕方式。
クラシカルなデザインがいかにもカメラという感じで完成されており、このカメラは当時にしては小型で良く写ると世界中で売れたようだ。
かのビートルズのメンバーが黒のSVを構えている写真がある。
このカメラの特徴としては、セルフタイマーを搭載したことらしいが、それが巻き戻しレバーの根元にダイヤル式でついている。必要な秒数分をゼンマイを巻くように回転させる方式。
親父はこのカメラで随分と家族の写真を撮ってくれたが、僕らが成長するに従い登場する機会は減り、タンスの中に仕舞われたままになっていた。
確か結婚した後だったと思うので自分が35歳ぐらいの時に、使わないからと言って親父が譲ってくた。しかし、その頃僕はコンパクトカメラでの撮影が常になっていたので、露出計も無い完全マニュアル機で55mm&200mmという構成はでかすぎて持て余し、僕の所でもやはり仕舞われたままになっていた。
福岡から横浜に引っ越す時にチェックしたら、シャター幕にカビが発生し固着し動かなくなっていた。
55mmレンズもカビだらけで使い物にならなくなっていたので、後ろ髪を引かれる思いで廃棄処分 とした。しかし、200mmの望遠レンズだけは曇りも無くグッドコンディションだったので横浜に持って来た。
*M42マウント=本来は、JIS等の工業規格で定められた「メートル細目ねじ」の種類を表す呼称で、厳密に言うと「M42×1」、直径が42mmでピッチが1mmのねじの事。この規格のめねじをボディ側に、おねじをレンズ側に切って固着するスクリューマウントのことをM42マウントと呼んでいた。当時のカメラのレンズマウント方式としては一般的で多くのメーカーが採用していた。初期のASAHI PENTAXのレンズマウント方式にも採用されていた。当然ながら最近のバヨネットマウントと互換性はない。

このM42マウントは昭和の写真ブームで大量にカメラが売れた時期の物なので、中古市場では玉数が多いため手頃な値段で入手が可能だ。
以前は1,000円ぐらいで比較的に状態の良いカメラ・レンズが入手できた。しかし、最近フィルムカメラが見直されたのか??ヤフオクでの価格がじわじわじと上がってきている。程度の良いものは5,000円から1万円で取引されているようだ。

さて、200mmレンズ単体では役に立たないので、価格が上がる前にM42マウントの中古カメラを入手しておこうと思った次第。
実際にフィルムを通す事を考えると露出計の無いSVを買うよりは、後継機の露出計が内蔵されたSP=SPOTMATICの方が現実的なのでヤフオクで探して見た。
ファインダーに曇りがなく、シャッターも露出計も正常に動くらしい。さらに魅力的な事に28mmのTAKUMARが付属している物があったので入札を開始。
この時代の標準レンズは55mmなので28mmがついているのは非常に珍しい。
写真を見る限りではレンズにカビや曇りが無く非常に綺麗な状態。

このSPOTMATICもベストセラー機なので、中古市場に玉数は豊富にある。
流石に50年前のカメラなのでコンディションの良い物が少なくなってきた様子。
で、届いたので記録しておこう。

露出計を作動させる時はこのSWというスイッチを上に押し上げる。そうするとレンズの絞りが行われて測光される仕組みでこれを絞り測光と言う。指針がセンターに来るようにシャッター速度と絞りを調整すれば良い。
DSC04137
後継機のSPFでは絞らずに開放で読み取る開放測光方式(TTL測光)が採用となる。
しかし、SPFはレンズキャップを外すとすぐに露出計が働くためすぐに電池切れになるという弊害があったそうだ。
*TTL測光はPENTAXが最初 TTLダイレクト測光はOLYMPUSが最初

カメラ本体はこの様に割と綺麗。
付属の28mmレンズにも曇りやカビは見当たらず、ミラーにも曇りはなく54年前のカメラとしては良いコンディションです。
さて、手持ちの200mmと並べてみます。

レンズフードを付けると、、、

バズーカ砲みたいになっちゃいますね(^_^)
最近のこのサイズのレンズだと、80mm〜250mmZoomレンズでしょうかね?

当時の指定電池はPX−400と言う水銀電池。環境問題から今は製造されていないので、代替電池としてSR41またはLR41 1.5Vが使える。ただしサイズが異なるためスペーサーが必要らしい。
代わりにOリングをはめるとか色々と手法はあるようだが、とりあえずそのまま放り込んで蓋を締めたら露出計は普通に動いた。
露出計アプリで計測して比較してみたが、およそ合っているようだ。
こればかりは実写してみないとわからない。