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NIKON EM
フィルムカメラも、CANON,PENTAX,OLYMPUSときたら、残すはNIKONのみ。
本来なら F2あたりから探して名機F3あたりを狙うのが定石なのだが、さすがにNIKON。
すれたF3でも2万円程度からで、状態が良いと5万とかで取引されている。
本格的に撮影で使う訳ではないので、安い所で探すとなると限られてくる。
昔からデザインが良くて気になっていた NIKON EMをターゲットに探してみた。
EMの中古市場を見ると、まだ綺麗な状態の本体が売られていて、状態が良いと1万円〜2万円。
通常使用品であれば、1万円を切る価格で取引されているが、ジャンク扱いとなると1000円からある状況。
まぁ廉価品とは言え、NIKONはニコン。
ヤフオクを眺めていたら、未整備ジャンクで開始価格 260円 と言うのがあった。
シャッターが切れる事が分かっているだけで、AUTOが機能しているかは不明で未整備なのでジャンク品との事。ジャンクとは言え、あまりにもな値段で可哀相だ。
外観写真を見る限り、埃はかぶっているがあたり傷や凹みはなく問題はなさそう。
電池室に液漏れも無いので動けばラッキーかも、、という軽い気持ちで開始価格の260円で入札しておいた。
それから幾日か経ったが入札はこの1件のみで動きが無い。
やはり皆も、不動のジャンクと見ている様子で、そのまま終了を迎えて260円で落札となった。
ジャンク品だったら処分が面倒なんだよなと思いながら手続きを完了。

NIKON EMはリトルニコンと呼ばれた廉価版一眼レフで、絞り優先AEでシャッター速度は全てカメラ任せのオート専用機。
開発コンセプトは女性をターゲットとした軽量コンパクト一眼レフカメラ。
面倒な操作を排除する為、シャッター速度のセレクトダイヤルが装備されていない。
選べるシャッター速度は、機械式シャッターのBバルブとストロボ連動の1/90、それにAUTOの3種類という割り切った設定。
通常は、モードをAUTOにして、ファインダー内の露出計を確認しながら、適切な速度になるように絞りを調整するだけ。

最近OLYMPUS OM-2で撮影する時は暗い事が多い。
マニュアルだとシャッター速度は1秒までしかないので、シャッター速度が30秒まで使えるAUTOでばかりで撮影している。
と言う事は、シャッター速度はAUTO任せと言うのは案外と現実的なのだ。

デザインはNIKON F3を手掛けたジョルジェット・ジウジアーロが担当しており、コンパクトながら無駄の無い機能美を感じさせるもの。
海外で先行発売され、逆輸入品が高値取引されたという稀な経緯がある。
1970年代後半のカメラ事情だと、Canon AE-1やPENTAX MEというAUTO機が売れていた頃で、時流に乗ろうと質実剛健で名が通るニコンが、AE専用機をいきなり国内で販売するにはハードルが高かいと判断したのだろうか?
そう言った意味では、ニコン的には力を入れた機種で、専用のSERIES Eレンズ、35mm、50mm、100mmの3本、専用のモータードライブを新規開発。
SERIES Eレンズは軽量安価なレンズだが、その後もラインナップが増え、28mm、38-76mm、75-150mm、70-210mmが加わっている。
EMの機能を見ると明らかにスナップ専用機だが、対応レンズ群を見る限り、ニコンはスナップオンリーユースとは考えておらず、カメラマンニーズに応えられるようにレンズマウントは従来のFマウント規格で開発されている。
しかし、女性でも扱いやすい軽量コンパクトなボディーが災いし、カメラ初心者ではミラーアップの衝撃で手振れしやすいと言うデメリットが発生した。
発売は、1980年3月 38年前となる。
NIKON EM USED
御世辞にも綺麗な状態とは言えない。
磨くと違って見えるかもしれないが、まともに動けば手入れしてみよう。